その6 
 フィルム時代の一眼レフには機種にもよりますが遮光板なるものがありました。 
 これはレンズシャッターを用いた一眼レフに独特の装備ではありますがカメラ 
 の方向性として重要なものでした。再三書きましたが一眼カメラの撮影レンズ 
 が結ぶ画像は記録媒体であるフィルム上に結ばれます。撮影前にこれがフィル 
 ムに達すると感光してしまいその1コマは無駄になってしまいます。このような 
 問題はレンズシャッター式の一眼レフでは避けられない問題でした。普及度の 
 高かったフォーカルプレン式のカメラではシャッター幕自体が遮光板の役割を 
 果たしていたので遮光板はありません。これに対してデジタル一眼カメラでは 
 どのような課題があるかと言えば、「全く反対の課題がある。」となります。 
 常時記録媒体に撮影レンズを介した情報がリアルタイムで与えられてますから 
 いざ撮影となれば一度その情報をリセットする必要があります。レスポンスが 
 悪いのは、シャッターを閉じる→改めて露光する→演算処理→元の状態にする 
 を行うからでしょう。 
 デジタル一眼レフとデジタル一眼とではデジタルという言葉の関係する範囲が 
 違うのです。デジタル一眼レフは最後の記録するという部分がフィルムを使用 
 しているからデジタル処理に変わったのに対して、デジタル一眼はファインダ 
 ぞうの確認から最後の記録するという部分までデジタル処理というわけです。 
 同じ一眼カメラの目的を追求した結果、技術的に旧来のものと全く異なる方法 
 が開発された今、>>9の唱える「揺るぎない前提」は成立し得るのでしょうか。
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