濱谷 浩 1915-1999


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006 2012/08/26(日) 05:05:20 ID:W5wZkfrles
(横尾忠則のことば:岡本太郎とは何者であるか)
(前略)
 太郎さんが『今日の芸術』を書かれて(1954年)から、かれこれ45年ほど経っている。
時代もすっかり変って現代美術は特殊なものになってしまった。
筆を持つ芸術など最早過去のものにされてしまったり、
感動よりも観念、つまり知的に認識されるものになってしまった。

 若い芸術家はいつの間にか思想家や批評家風になり、
作品もプロパガンダ化され、内なる現実より社会的現実に興味を持つ
コンセプチュアル・アート全盛の時代を形成してしまった。
こんな芸術の制度化された時代に岡本太郎が生きるということは非常に困難であった。
当然『今日の芸術』も過去の遺物になってしまった。
(中略)
 ピカソがかつてこんなことを言った。
「一枚の傑作を描くよりも、その画家が何者であるかということが重要である」
岡本太郎のあの時代のあの作品がいいとかいう専門家がいるが、全くナンセンスである。
「岡本太郎は何者であるか」太郎さんほどピカソの言葉がぴったりの芸術家は
日本にそういないのである。
(光文社知恵の森文庫版岡本太郎「今日の芸術」 1999 序文)

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